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2022.06.23
- 解説
「ヤングケアラー」という社会問題
「ヤングケアラー」という言葉をご存じですか。「ヤングケアラー」とは、本来大人が担うと想定されているような家事や、家族の世話などを日常的に行っている子どものことです。
子どもが家事や家族の世話をすることはごく普通のことだと思われるかもしれませんが、ヤングケアラーは、年齢に見合わない重い責任や負担にさらされることで、勉強に励む時間、部活に打ち込む時間、友人と余暇を過ごす時間などの「子どもとしての時間」を過ごせずにいます。負担の例としては、家族の代わりに幼いきょうだいの世話をしている、介護が必要な家族の身の回りの世話をしている、家計を支えるために労働をして障害や病気のある家族を助けているなどです。現在、そんな子どもたちが多く存在し日本で社会問題になっています。
そのような問題を解決するために、厚生労働省は2022年4月22日、介護保険最新情報のVol.1070にて、「多機関・多職種連携によるヤングケアラー支援マニュアル」を紹介しています。マニュアルでは、ヤングケアラーの多様な状況、支援のポイント・流れ、本人や家族の意思確認、支援の基盤作り、関係機関の役割分担などを幅広く学ぶことができます。
また、北海道でもヤングケアラーコーディネーターを、北広島市、函館市、岩見沢市など8市町に配置しました。ヤングケアラーと思われる子どもを発見した際の相談に応じ、状況によっては地域包括支援センターや障害者相談支援事業所などとも連携しながら必要な支援につなぐ方針です。
ヤングケアラーを早期に発見して支援につなげるためには、福祉、介護、医療、教育といった様々な分野の連携が重要です。
しかし、福祉や介護業界ではいまだに人手不足が深刻です。ヤングケアラーの負担を軽減させるためには介護サービスの提供が重要であるにも関わらず、介護業界の人手不足により、介護サービスが受けづらいケースが生じています。
ヤングケアラー問題の緩和の為にも、介護のお仕事に挑戦してみませんか。そんな方はぜひ介護カラーズにお問い合わせください。
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